COLUMN
コラム

2026.10.30

  • コラム

星空のロケーション撮影の日を選ぶとき 国立天文台で月の出入りと月齢を調べる

星空を背景にしたロケーション撮影では、天気のほかに、その夜に月がいつ昇り、いつ沈むかも日取りを考える材料になります。国立天文台は流星群の解説の中で、ある場所で見える流星の数には放射点の高さだけでなく月明かりなども影響すると説明し、街明かりの中で見ると数が減ることがあるとも書いています。ここでは、国立天文台暦計算室の用語解説とツールをもとに、月の満ち欠けと月の出入りの関係、日付ごとの月の出入りや月齢の調べ方を紹介します。

月の満ち欠けと、月が夜空にある時間

月齢とは

暦計算室の用語解説によると、太陽と月の位置関係によって月の見かけの形が移り変わることを、月の位相、または満ち欠けと呼びます。朔・上弦・望・下弦は、月と太陽の視黄経の差がそれぞれ0度、90度、180度、270度になる時刻として決められています。月齢は、朔(新月)の瞬間から何日たったかを日数で表したもので、その土地の標準時の正午における値を正午月齢といいます。

満ち欠けによって変わる月の出と月の入り

用語解説の「出入りあれこれ」によると、月は太陽から見て東へずれていくので、月の出と月の入りの時刻は日を追うごとに遅くなります。満ち欠けの段階ごとの目安は、次のようにまとめられています。

  • 朔(新月)のころ:太陽とほぼ同じ方向にあり、朝に昇って夕方に沈みます。
  • 上弦のころ:お昼に昇り、真夜中に沈みます。
  • 望(満月)のころ:太陽の反対側にあり、日が沈むころに昇って次の日の朝に沈みます。
  • 下弦のころ:真夜中に昇り、お昼ごろに沈みます。

この目安からは、新月の前後の夜は月が空にほとんどなく、満月の前後は夕方から明け方まで月が出ている、という見通しが立ちます。また、月の出が日ごとに遅れて日付をまたぐと、その日には月の出がないということも起こり、表では「–:–」と示されると説明されています。

月の出・月の入りの決まり

暦計算室は、月の中心が地平線や水平線と重なる時刻を、月の出・月の入りとしています。太陽の出入りは上の縁で決めますが、月は満ち欠けがあって上の縁が光っているとは限らないため、中心で決めているとのことです。

日付ごとの月の出入りと月齢を調べる

各地のこよみと、こよみの計算

暦計算室の「各地のこよみ」は、月の出入りや日の出入り、南中の時刻、月齢を、都道府県庁所在地などについて表にしたページで、群馬県は前橋の値が載っています。ほかの場所や日時は「こよみの計算」で調べるよう案内されていて、ツール一覧によると、市町村名や地図から地点を選べ、カレンダーの形や図でも表示できます。「今日のほしぞら」では、太陽や月、惑星、星座、主な恒星の見え方を確かめられます。用語解説に載っている月の出入りの例の表では、時刻とあわせて、月が昇る方位と沈む方位も度の単位で示されています。新月や満月の時刻は、暦要項の朔弦望のページや「今月のこよみ」で確かめるよう書かれています。

2026年11月と12月の満ち欠け(東京)

「ほしぞら情報」の一覧には、2026年に加えて2027年の注目の天文現象をまとめたページも用意されています。2026年11月の概要には、日の入りが早くなって、夜空の観察を早い時間から始められるようになると書かれています。国立天文台の「ほしぞら情報」は月ごとに東京の星空とカレンダーを載せていて、2026年11月は2日が下弦、9日が新月、17日が上弦、24日が満月です。12月は1日が下弦、9日が新月、17日が上弦、24日が満月、31日が下弦で、24日の満月は、その年で地球にいちばん近い満月にあたると紹介されています。12月14日に極大となるふたご座流星群には、月明かりがなく条件がよいという説明が添えられています。どちらの月のカレンダーにも、流星の数の目安は天の川が見えるような暗い空で観察した場合のもので、街明かりの中では数分の1になることがあると注記されています。

日の入りのあとの薄明

日が沈んでもしばらく空が明るいのは、上空の大気が太陽の光を散らしているためで、これを薄明と呼ぶと暦計算室のトピックスは説明しています。太陽が地平線の下18度まで下がると空はほぼ暗くなり、肉眼で6等星まで見えるとされ、日本のような中緯度では、日の入りから天文薄明の終わりまでおよそ1時間半かかると見積もられています。その手前の段階も区分されていて、太陽の沈み方が6度までの常用薄明は戸外の作業に差し支えない明るさで一等星が見え、12度までの航海薄明は海の上で水平線がわかり、多くの星が見えてくるころです。トピックスによると、薄明が続く時間は緯度や季節で変わり、東京と北海道や沖縄、春秋と夏冬では1割ほどの違いがあります。夕焼けや山のシルエットもこの薄明の時間の景色ですが、都会やリゾート地では明かりが増えて、そうした空を楽しめる機会が減ってきたとも書かれています。

星空の撮影日を選ぶときの手順

ここまでの資料をふまえると、星空を背景にした撮影の日取りは、次の順で絞り込むと整理しやすくなります。

  • 撮影したい月の新月と満月の日付を、ほしぞら情報や今月のこよみで確かめる。
  • 撮影する場所に近い地点の月の出・月の入りの時刻を、各地のこよみやこよみの計算で調べる。
  • その日の日の入りの時刻と、空が暗くなるまでの時間を合わせて見ておく。
  • 天候で延期になる場合に備えて、月の条件が近い候補の日をいくつか用意しておく。

月齢と月の出入りは、どちらも暦計算室のページで日付ごとに確かめられるので、撮影の候補日が決まったら、その日の月がどの段階にあるかを先に見ておくと、落ち着いて準備を進められます。

スタジオ クラシクスのご案内

スタジオ クラシクスは、群馬県高崎市のウェディングフォト専門のスタジオです。洋装のロケーション撮影の案内には、海や星空を背景にした撮影も挙がっています。撮影の相談は、公式サイトの相談予約のページ、またはお問い合わせのページからできます。

参考にした資料

出どころのページは、どれも2026年10月13日に開いて内容を確かめました。

コラム一覧

RESERVATION

お電話でのお問合せ・ご相談予約

高崎店027-384-8384

ウェブからのお問合せ・ご来店予約

いつでも相談予約

資料請求・お問合せ