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2026.11.02

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夕方のロケーション撮影と日の入りの時刻 国立天文台の「各地のこよみ」で確かめる

夕方の空や夕焼けを写したいロケーション撮影では、日の入りの時刻が、集合や着付け、移動の段取りを決める基準になります。ここでは、国立天文台暦計算室の用語解説と暦Wiki、「各地のこよみ」をもとに、日の入りの時刻がどう決められているか、秋から冬にかけてどう変わるかを、群馬県の前橋の例で見ていきます。

日の入りの時刻の決め方

太陽の上の縁で決める

暦計算室は、見かけの地平線や水平線に太陽の上の縁がちょうど重なった瞬間を、日の出と日の入りとして扱っています。暦Wikiの言葉でいえば、太陽の姿が見え始めるときが日の出で、見えなくなるときが日の入りです。計算では、大気のはたらきで地平線が持ち上がって見える分を「地平大気差」として35′8″見込んでいます。

注意したいのは、太陽が昇り沈みする方角に山や堤防、ビルなどがあっても、その障害物は計算に入れていないと書かれている点です。そのため、山に隠れるから日の入りが早い、といった差は表の時刻には表れません。標高についても、周囲より1か所だけ高い場所では地平線が下がって見えますが、周りも同じように高ければその効果は出ないため、ふつうは標高0メートルとして計算しているとのことです。用語解説では、標高が高い地点では低い高度の太陽まで見えるので、日の出は早く、日の入りは遅くなると説明されています。なお、日の出入りをどこで区切るかは世界共通ではなく、フランスではいまも太陽の中心で定義していると紹介されています。

日の入りのあとも続く明るさ

日の入りのあとすぐに暗くならないのは、上空の空気が太陽の光を散らして光っているからで、この時間を薄明と呼ぶと暦計算室のトピックスにあります。太陽の中心が地平線の下6度に下がるまでは、戸外での作業に困らないくらいの明るさが残るとされ、この段階を常用薄明、または市民薄明と呼びます。日本のような中緯度では、日の入りから常用薄明の終わりまでは約30分と見積もられています。暦計算室が扱う「日暮」は、太陽の中心が地平線の下7°21′40″まで沈んだ時刻を指し、この値は江戸時代の寛政暦の決まりに由来します。

前橋の日の入り(2026年10月から12月)

各地のこよみで見る時刻

「各地のこよみ」は都道府県庁所在地などの日の出入りや月の出入りをまとめたページで、群馬県は前橋の値を月ごとに見られます。前橋の表は、緯度36.3833度、経度139.0667度、標高0メートルの地点として計算されています。令和8年(2026年)の表から日の入りの時刻を抜き出すと、次のとおりです。

  • 10月1日:17時28分
  • 10月15日:17時8分
  • 10月31日:16時49分
  • 11月15日:16時36分
  • 11月30日:16時29分
  • 12月4日:16時28分
  • 12月20日:16時32分
  • 12月31日:16時38分

10月の1か月だけで日の入りはおよそ40分早まり、11月の終わりから12月の上旬にかけて16時30分前後で最も早い時期を迎えます。日の入りの方位は、北を0度として東回りに測った角度で、10月1日の266.6度から12月上旬の241度台まで、少しずつ南へ寄っていきます。同じ12月の表では、日の出は25日が6時53分、30日と31日が6時55分で、年末にかけてほとんど動いていません。

日の入りがいちばん早いのは冬至より前

暦Wikiの「日の出入りの季節変化」によると、「秋の陽はつるべ落とし」といわれるように、秋は日の入りの時刻が急速に変わります。また、日の入りがいちばん早い日は冬至の当日ではなく、冬至の10日ほど前だと説明されています。理由は、季節によって太陽の南中の高さが変わることと、南中の時刻そのものも季節で前後することの2つが重なるためです。冬至や夏至の近くでは南中の高さの変化が小さく、南中時刻の変化の影響が相対的に大きくなるので、12月の下旬から翌年1月の上旬にかけて、日の出の時刻が長い間あまり動かなくなります。国立天文台のほしぞら情報では、2026年の冬至は12月22日です。前橋の表でも、12月上旬に16時28分から29分で最も早くなり、冬至に近い12月20日には16時32分と、すでに少しずつ遅くなっています。

昼と夜の長さ

暦Wikiは、昼や夜ははっきり決まった定義のない言葉だとしたうえで、昼と夜を対比するときは、日の出から日の入りまでの間を昼、それ以外を夜とする使い方が多いと説明しています。日の出から日の入りまでの長さを、日照時間とは分けて「可照時間」と呼ぶ場合もあると書かれています。その長さは南中の高さにつれて変わり、冬至や夏至を境に対照的に増えたり減ったりします。冬至のころは日の出入りの時刻の変化が小さいため、分単位の時刻で差を取ると、見かけの上では冬至でない日のほうが短く出ることもよくあると添えられています。

夕方の撮影の段取りを考えるときに

ここまでの資料をもとに、夕方のロケーション撮影の準備で確かめておきたい点を並べます。

  • 撮影地に近い地点の日の入り時刻を、各地のこよみやこよみの計算で調べる。
  • 表の時刻は山や建物を考えに入れていないので、西の空が開けているかを現地の地形で確かめる。
  • 着付けやヘアメイク、移動にかかる時間を、日の入りの時刻から逆算して組み立てる。
  • 日の入りのあとの薄明の時間も含めて、撮影を終える時刻の目安を決めておく。

日の入りの時刻は、太陽の上の縁が地平線に重なる時刻として計算され、秋は日ごとに大きく早まり、冬至の少し前にいちばん早くなります。季節によって数十分の単位で変わるため、撮影の日が決まったら、その日の時刻をあらためて確かめておくと段取りが組みやすくなります。

スタジオ クラシクスのご案内

スタジオ クラシクスは、群馬県高崎市のウェディングフォト専門のスタジオです。スタジオ撮影のほか、季節の景色を背景にしたロケーション撮影についても案内しています。撮影の相談は、公式サイトの相談予約のページ、またはお問い合わせのページからできます。

参考にした資料

出どころのページは、どれも2026年10月13日に開いて内容を確かめました。

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