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2026.11.04

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さくらの「開花日」と「満開日」の違い 気象庁の観測の決まりと各地の記録

桜を背景にした春のロケーション撮影を考えるとき、ニュースで聞く「開花」と「満開」がそれぞれ何を指すのかを知っておくと、時期の見込みを立てやすくなります。ここでは、気象庁と東京管区気象台の公開している資料をもとに、さくらの開花日と満開日の観測の決まりと、前橋や東京の記録を見ていきます。

開花日と満開日の決まり

開花日は、標本木で5〜6輪

気象庁の資料によると、さくらの開花日は、観測用に決めた標本木で、花が5〜6輪以上開いた状態になった最初の日をいいます。生物季節観測指針は、花がいくつか開いた状態を開花と定めている、とよくある質問のページで説明されています。観測の基準になる輪数は、さくらのように花の多い種目が5〜6輪、それ以外の種目が2〜3輪とされています。「胴咲き」と呼ばれる、枝でなく幹や根から咲く花については、ふつうの開花とは過程が異なると考えられるため、5〜6輪に含めないと指針に書かれています。

満開日は咲きそろった花の大部分が開いた日

気象庁によると、満開日は、標本木で、咲きそろったときのおよそ80%以上の花が開いた状態になった最初の日です。開花日も満開日も、目で見て判断し、その状態になった最初の日を記録します。指針によると、全部の花が同じときに咲いている必要はなく、もう散ってしまった花も数に入れます。よくある質問のページによると、満開の基準を約80%とした理由は、大きな木ではすべての花が咲いたかを確かめにくく、1日のうちでも状態が変わるので、人が満開と感じやすい線として「約80%以上」を選んだ、というものです。つまり、開花日は咲き始めの目安、満開日は咲きそろった目安で、前橋の2021年から2026年の記録では、開花日から満開日までが5日から10日ほどあいています。

観測するのは主にそめいよしの

気象庁は、各地や同じ地点の結果を長い期間にわたって比べられるよう、全国に広く分布し関心も高い種目を選んでいるとし、さくらでは最も一般的なソメイヨシノを観測しています。代わりの種目として、南西諸島ではヒカンザクラを、北海道では一部の地点でエゾヤマザクラを観測しています。気象庁の資料では、そめいよしのは江戸時代の末から広まった品種で、えどひがんとおおしまざくらをかけ合わせたものだと紹介されています。

前橋と東京の記録、平年の様子

前橋と東京の開花日・満開日

気象庁の「さくらの開花日」と「さくらの満開日」の一覧には、2021年から2026年の観測日と平年値が載っており、平年値は1991年から2020年の平均です。前橋の記録を抜き出すと、次のとおりです。

  • 平年値:開花3月29日、満開4月5日
  • 2024年:開花3月31日、満開4月8日
  • 2025年:開花3月28日、満開4月7日
  • 2026年:開花3月22日、満開4月1日

東京の平年値は開花が3月24日、満開が3月31日で、2026年は開花が3月19日、満開が3月28日でした。前橋の平年値は東京より開花で5日、満開で5日遅く、同じ関東でも時期に差があることがわかります。代わりの種目の欄が空いている地点で観測しているのは、そめいよしのです。一覧で「*」の付いた地点が現在観測を続けている地点で、「-」は観測値がないことを表します。

東京の標本木と過去の記録

東京管区気象台の「さくら豆知識」によると、東京のそめいよしのの標本木は靖国神社にあり、1966年からそこで観測しています。それより前は気象庁の構内に植えた木で観測していましたが、1964年に気象庁が千代田区の中で庁舎を移した際に構内で標本木を確保できなくなり、周りで木を探したのではないかと書かれています。観測の種目や方法をそろえたうえでの統計は、1953年(昭和28年)に始まりました。東京の開花日は、2020年、2021年、2023年の3月14日がいちばん早い記録で、遅い記録は1984年の4月11日です。満開日では2002年の3月21日がいちばん早く、いちばん遅いのは1984年の4月17日です。平年値は10年ごとに更新され、東京の開花の平年値は1981年から2010年の平年値では3月26日でしたが、いまの1991年から2020年の平年値では3月24日になりました。満開の平年値も、4月3日から3月31日に早まっています。

平年の開花と満開の進み方

気象庁の等期日線図(1991年から2020年の平年値)では、3月下旬に九州から関東までの各地方でそめいよしのの開花が始まり、北陸と東北南部に届くのは4月10日です。そのあとは東北北部を北上して、5月中旬には北海道の日本海側北部や太平洋側東部にまで届きます。満開は、3月末に九州北部や四国の太平洋側、それに関東の一部から始まり、4月10日までに関東を含む広い範囲に、4月20日には北陸東部と東北南部に達するとされています。沖縄地方と奄美地方では、ひかんざくらの開花が1月中旬ごろから始まります。

春の撮影の時期を考えるときに

気象庁の生物季節観測のページでは、その年のさくらの開花と満開の状況を、12月から6月までのあいだ1日3回更新しています。春の撮影を早めに計画するときは、まず平年値でおおよその時期をつかみ、その年の開花の発表を見ながら日程を詰めていく、という順番で考えると整理しやすくなります。撮影したい場所がある場合は、その場所の桜の種類や、気象官署からの距離によって時期がずれることも念頭に置いておきましょう。気象庁の公表している決まりでは、開花日は標本木で5〜6輪以上が開いた最初の日、満開日はおよそ80%以上が咲いた最初の日です。

スタジオ クラシクスのご案内

スタジオ クラシクスは、群馬県高崎市のウェディングフォト専門のスタジオです。スタジオ撮影のほか、季節の景色を背景にしたロケーション撮影についても案内しています。撮影の相談は、公式サイトの相談予約のページ、またはお問い合わせのページからできます。

参考にした資料

出どころのページは、どれも2026年10月13日に開いて内容を確かめました。

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